[NDT] 新製品情報:VGSTUDIO MAX 2023.1
VGSTUDIO MAXは業界標準のコンピュータトモグラフィ(CT)データ解析および視覚化ソフトウェアです。X線CT検査装置のブランドに関係なく多くのCTユーザーに使用されています。
VGSTUDIO MAX 2023.1の新機能
以下はVGSTUDIO MAX 2023.1の主な新機能です:
• 新しいインターフェース: 新しいリボンユーザーインターフェースにより、ユーザーが必要とするツールや機能を簡単に見つけられるようになりました。 インターフェースはカスタマイズ性も向上しているため、ユーザーは自身の好みに合わせて使用できます。
• 機械学習に基づくセグメンテーション: 本ツールは機械学習技術を使用してセグメンテーション作業を最適化し、高速化します。 これはCTデータ上で欠陥を特定するなどのタスクに役立ちます。
• 新しいバッテリー検査アドオンモジュール: 本モジュールはユーザーがバッテリーの欠陥を検査できるように設計されています。 2D上での陽極オーバーハングや、形状追従長さ、電極数、オーバーハングの曲率などの測定と公差の測定に使用できます。
• その他
[新機能] バッテリー検査モジュール
バッテリー検査アドオンモジュール:
VGSTUDIO MAX 2023.1 には、新しいバッテリー検査アドオンモジュールが含まれており、次のような関連パラメーターを示すさまざまなカラーオーバーレイを提供します。
• 左右の張り出し量
• 左右の形状追従オーバーハング
• 陽極の最大曲率
• 陽極の平均厚さ
• アノードの出口角度
• 隣接するカソードの数
これらは電池製造業界における品質管理と故障分析に役立ちます。
バッテリー検査モジュールのクイックツアー
VGSTUDIO MAX 2023.1 は、さまざまな産業用CTアプリケーションに対応した強力なソフトウェアアプリケーションです。 最新の機能と改良によりCTデータの分析と視覚化を求める専門家にとってさらに不可欠なツールとなっています。 今すぐVGSTUDIO MAX 2023.1にアップグレードして、是非ソフトウェアの可能性を最大限に引き出してください。
エディション別機能比較
基本機能の違い
機能 | VGSTUDIO | VGSTUDIO MAX |
面の定義 | なし | 閾値ベース、拡張(クラシック)、拡張(マルチマテリアル) – 拡張は座標計測モジュールにて |
可視化 | 非常に大きなCTデータセットの三次元可視化。データ容量にほとんど制限がありません。 | |
セグメンテーション | なし | マニュアル選択や描画ツール、半自動ツールを使用して、データセットを個別の部分(ROI:Region of Interest)に分割。異なる部品、材料などから構成される場合もあります。 |
解析 | 常時CTスキャンの品質を監視するため、ASTM E 1695規格に基づくデータ品質解析 | 常時CTスキャンの品質を監視するため、ASTM E 1695規格に基づくデータ品質解析。CTスキャンからキャビティマーカーなどのオブジェクト識別子を読み取るためのテキスト認識。グレースケール解析も可能です。 |
オートメーション | なし | 単一のデータセットまたは複数のデータセットの解析をマクロで自動化します。 |
位置合わせ(アライメント) | シンプルレジストレーション、シンプル 3-2-1 レジストレーション | シンプルレジストレーション、シンプル 3-2-1 レジストレーション、ベストフィットレジストレーション、3-2-1 レジストレーション、フィーチャーベースレジストレーション、シーケンシャルレジストレーション |
測定インスツルメント | 距離、ポリラインの長さ、角度の測定インスツルメント | 距離、ポリラインの長さ、角度の測定インスツルメント。測定インスツルメントテンプレートの読み込みも可能。完全な幾何公差機能(座標計測モジュールにて) |
アドオンモジュール | CT再構成のみ | 利用可能なすべてのVGアドオンモジュール |
データインポート | ||
画像 | 主要な産業用CTシステムからデータをインポート。DICOMおよびDICONDEデータとともに、標準の画像形式(.bmp、.jpg、.jp2、.raw、.tif)もインポート可能です。 | |
CADモデル | なし | .stp, .step, .igs, .iges, .catpart, .catproduct, .prt, .asm, .jt, .model, .dlv, .exp, .par, .sldprt, .sldasm |
サーフェスメッシュ | *.stl, *.STL, *.obj, *.ply | |
点群 | なし | .txt, .csv, .asc, .xyz, .lsproj, .fls, .fws |
インテグレーションしたメッシュ | n/a | .pat, .bdf, .emv |
データエクスポート | ||
画像スタックファイル | 標準画像フォーマットのインポート(.bmp, .jpg, .jp2, .raw, .tif, .gz, .dcm 等) | |
ボリュームファイルフォーマット | .hdr, .raw, .gz, .hdf as well as multiple volumes incl. .raw, .wmv, .avi, .bmp 等 | |
CADモデル | なし | .stp (with add-on module) |
サーフェスメッシュ | *.txt, *.off,*.stl, *.wrl, *.wrz, *.obj, *.ply | |
テトラメッシュ | なし | .pat, .inp (with add-on module) |
その他 | なし | MAGMA/Volume Graphics file exchange format, Digimat/Volume Graphics file exchange format, Q-DAS files |
画像および動画 | 標準の画像と動画フォーマット (.jpg, .jpeg, .avi, .wmv, .tiff, 等) |
VGSTUDIO MAX 基本機能に追加するオプションモジュール
VGSTUDIO MAXではマテリアル解析、形状解析、シミュレーション、CT再構成などの用途に合わせたさまざまなオプションモジュールを組み合わせ選択できます。
VGSTUDIO MAXアドオンモジュールは、基本機能と一緒にアプリケーション分野に応じてあらかじめ組み合わされたパッケージ製品として導入することが可能です。もしくは基本機能ご導入後にアドオンモジュールだけを個別に購入することも、オプションモジュールバンドルとして購入することもできます。
アドオンモジュール | VGSTUDIO MAX パッケージ | ||||||
幾何形状パック | マテリアルパック | 幾何形状プラス1パック | 幾何形状プラス2パック | アドバンスドマテリアルパック | アディティブマニュファクチャリングパック | コンプリートパック | |
座標計測モジュール | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
設計値/実測値比較モジュール | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |
肉厚解析モジュール | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |
欠陥/介在物解析モジュール | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |
アドバンスド欠陥/介在物解析モジュール | ✔ | ✔ | |||||
繊維配向解析モジュール | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
フォーム/パウダー解析モジュール | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
ジオメトリ補正モジュール | ✔ | ||||||
ボリュームメッシュモジュール | ✔ | ||||||
メカニカルシミュレーションモジュール | ✔ | ||||||
移動現象シミュレーションモジュール | ✔ | ||||||
リバースエンジニアリングモジュール | ✔ | ||||||
ボリューム相関モジュール | ✔ | ||||||
CADインポートモジュール | |||||||
CADインポートPMIモジュール |
無償ビューワー myVGL:
VGSTUDIOやVGSTUDIO MAXで作成された3Dプロジェクトは、無償ダウンロード可能なCTビューワーソフトウェアであるmyVGLで開くことができます。CTスキャンモデルを回転や移動させて任意の角度や断面で評価が可能なだけではなく簡易的な計測ツールもあります。myVGLの使用方法につきましては別の記事で解説していますのでどうぞご参照ください。>>10分でmyVGLの基本操作方法をマスターする動画
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