[NDT] タイにおける産業用X線検査装置の輸入ライセンス
タイにX線検査装置を輸入する企業は、タイ原子力平和利用事務局 (OAP) が発行する輸入ライセンスを取得する必要があります。申請概要は以下の通りです。
■ 申請先
Office of Atoms for Peace (OAP)
タイ原子力平和利用事務局
https://www.oap.go.th/services/1
■ 申請プロセス
以下の書類を準備します:
1. 放射線発生装置の輸入許可申請書
2. 会社登記証明書のコピー
3. 委任状
4. 委任された者(委任の場合)および会社代表者の両方のIDカードのコピー
必要事項を記入した書類を原子力平和利用事務局(ワンストップサービス)に持参してください。2023年8月現在、オンライン申請は利用できません。
■ 申請所要期間
申請の処理期間は書類提出日から 45 日以内となります。
■ ライセンス料金
放射線発生装置の輸入ライセンス
ライセンス | 費用(バーツ) |
タイプ 1 放射線発生装置 | 2,000 バーツ |
タイプ 2 放射線発生装置 | 1,000 バーツ |
タイプ 3 放射線発生装置 | 500 バーツ |
■ 放射線発生装置の分類
放射線発生装置 タイプ | 放射線発生装置の分類例 |
1 (非常に危険) |
・人または動物用の医療放射線治療用粒子加速器 ・工業用放射線照射用粒子加速器 ・放射線発生装置シンクロトロンを含む研究用粒子加速器 ・通関検査用粒子加速器 |
2 (危険) |
・工業用X線透視撮影装置 ・透視装置を含む固定式X線装置、断層撮影とカイロプラクティックX線撮影 ・分析用X線装置(一部密閉型) ・シミュレーター ・コンピュータ断層撮影装置(CT) ・X線マンモグラフィー装置 ・心臓カテーテル検査、デジタルX線検査などの専用X線装置、サブトラクション、血管造影など ・歯科用X線装置 ・骨密度を測定するためのX線装置 ・動物用X線装置 ・ポータブルX線撮影装置 |
3 (最小限の危険性) |
・手荷物検査用のX線装置 ・解析用の覆われたX線装置 |
■ 上記分類についての説明
OAPへの電話質問を実施
● 放射線発生装置の分類タイプについては、OAPスタッフが書類を受理した際に再評価します。
● 病院用X線や一部がキャビネットに覆われている産業用X線などの産業用X線撮影装置はタイプ2に属しますが、密閉キャビネットを備えたコメット・エクスロン社のX線透視検査装置(RT)はタイプ3に属します。
● 病院内のCTスキャントンネルのように一部がキャビネットに覆われている解析用のコンピュータ断層撮影装置はタイプ2に属しますが、コメット・エクスロン社のCT検査装置のように主に工場で使用される密閉キャビネットを備えたCT検査装置はタイプ3に属します。
ご回答頂いたOAPスタッフの方、ありがとうございました。
■ もっと詳しく
リンク先からライセンス申請フォームをダウンロードしたり、申請手順の確認ができます。 Office of Atoms for Peace