Asahi Transnational

    
 
2023-03-13

[3D SCAN] 製品情報:
リバースエンジニアリング ソフトウェア Geomagic Design X

Geomagic Design X

 

リバースエンジニアリングについて

三次元スキャンデータから三次元CADデータの作成ではさまざまな方法がございます。
おおまかにご説明すると方法は以下の通りです。
 

データ準備作業
スキャンデータ(STLメッシュ)の編集
スキャンデータのクリーンアップ、穴埋め、ノイズ処理、間引き、メッシュ最適化など
 

サーフェース化 ①、②もしくは③の方法で
 

① 自動サーフェース:
スキャンデータ(STLファイル)を三次元CADソフトウェアで確認できるようにファイルフォーマットの変換を主目的としています。そのため表面はつぎはぎのパッチ状のデータとなり、将来に3Dモデルの修正が必要なケースでは困難になります。利点としてはワンコマンドで短時間でデータ作成が可能です。
 

② 境界フィット:
スキャンデータに対してソフトウェアツールやマニュアル操作で三次元CADモデルのようなサーフェースを作成します。場合によりフレットや穴経なども作成します。基本的に3Dモデルはスキャンデータを忠実に再現するように作成されます。
 

③ リバースモデリング:
例としてスキャンデータから読み取った寸法が4.98の場合は、元の設計意図は5と判断して三次元モデルを修正しながら作成します。
変更に伴う接続面の不整合も合わせて修正していきます。
そのため、別途参考になる類似モデルの二次元図面がありましたらとても有用です。
本モデリングではゼロから作成した3Dモデルに近い高品質のデータとなりますが、作業者はある程度の三次元CAD操作スキルを必要とします。
 
お客様が3Dモデル作成ご要望の際には上記の方法を踏まえ、必要とされるデータ品質レベルを正しく理解するために打ち合わせを何度も行います。
上記の作業方法につきまして例えば金型の3Dモデリングの場合では製品面はスキャンデータ通りに作成し、その他は図面寸法を参考にしながらリバースモデリングを行うなどハイブリッドの方法も普通です。3Dモデルの成果物はParasolid、STEPもしくはIGESファイルとなります。
お客様側で三次元CADソフトウェアをお持ちであることが前提です。SOLIDWORKS等をご利用でParasolidファイルの受け取りが可能でしたらParasolidファイルをお勧めします。
 

リバースエンジニアリングソフトウェア | Geomagic Design X


 

リバースエンジニアリング用のソフトウェアといえば3D Systems社のGeomagic Design Xを最初に思い浮かべる方が多いのではと思います。世界中でもっとも利用されているソフトウェアのひとつであり、弊社のサービスでも使用しております。上述したさまざまなモデル作成機能にとどまらず、主要な三次元CADソフトウェアとのインターフェースも充実しております。例えばGeomagic Design X 独自のLiveTransferでは3Dパラメータモデルの形状、トポロジ、モデリング履歴、パラメータなどのデータ全部または一部をAutodesk、AutoCAD、Autodesk Inventor、CATIA、PTC Creo、Siemens NX、Siemens Solid Edge、もしくはSOLIDWORKS等の主要なフィーチャベースのCADソフトウェアに自動かつリアルタイムでデータ送信できます。
 

Geomagic Design X 2022の新機能


 
OqtonGeomagic Design X バージョン2022からは3D Systems社が2022年に買収した企業名でもあるOqtonというソフトウェア統一ブランドとなりロゴデザインも刷新されています。
 

バージョン 2022
 

最新のCADソフトウェアバージョンへのLiveTransfer
 
次のCADアプリケーションバージョンが追加で LiveTransfer にてサポートされるようになりました。
SOLIDWORKS 2022
Inventor 2021、2022、および2023
Creo 8.0、9.0
Creo Parametric 4.0 M150
NX 1899、1926、1953シリーズ
 

Sketch Toolsスケッチツールの改善
 
改善されたスケッチツールにより生産性が向上し、次のことが可能になります。
• 中央揃えの長方形を描画します。
• メッシュスケッチの作成または更新時にターゲットメッシュを置き換えます。
• 円形寸法の表示タイプの選択
• 線/円弧と点の間の中間点拘束を定義します。
 
Scanner Probeスキャナー / プローブのサポート
 
Scanner Direct ControlとLiveCapture での追加のハードウェアサポートにより、次のことができるようになりました。
• Hexagonストラクチャーライトスキャナーインターフェースを使用してDesign Xでオブジェクトを直接スキャン
• Shining 3D EinscanスキャナにてScanner Direct Controlをサポート
• Faro Quantum Max/S + LLP XR/HD のプローブ
• Leica AT960 トラッカー + Absolute AS1 スキャナーの使用
 
モデリングツールの改善
 
ロフト、サーフェシングツールの改善により、次のことが可能になりました。
• コネクタによりロフトフィーチャーをよりこまかく制御
• フォームオプションを選択して、Surface Loftコマンドのガイドカーブの接線を制御
• サーフェスパッチを手動で作成するときに、自動サーフェスパッチネットワークを再利用することで時間を節約できます。
 
Region Segmentation領域セグメンテーション
 
Design X 2022 の新しい領域セグメンテーション アルゴリズムを使用して、CADからテセレートメッシュ領域セグメントの品質を向上
新しく追加されたCADテセレートメッシュオプションにより、CADメッシュモデルの高品質な領域セグメントを実現できます。
 
 
 

バージョン 2020
 
セレクティブサーフェシング
 
新たなセレクティブ(部分的選択)サーフェシング機能を使用すると、従来は困難だった部品のワークフローを簡易化すると同時に、ハイブリッドのモデリングワークフローが可能になります。この機能では、高速な有機的な形状へのフィットサーフェース手法を高精度なフィーチャーモデリング手法と統合しました。その結果、下流工程でのCADの再利用性が大幅に改善され、モデルの精度を調整できるだけでなく、生産性が高まります。
• 指定された曲線を境界とするサーフェシング – サーフェースのトリミング箇所をより細かく制御できます。
• 選択したメッシュをサーフェシング – 必要な領域だけを簡単迅速にサーフェース化できます。
 
Unroll Rollアンロール/ロール
 
展開、平坦化、ロールなどの新規のツールにより、複雑な回転形状のモデリングを簡易化できます。総合的なメッシュ処理ツールを使用し、メッシュを展開して自動的に2Dスケッチを抽出し、必要な修正を加えたら、スケッチを再ロールしてさらなるエンジニアリングをすることができます。この機能により、試行や再作業を何回も実施する必要性がなくなるだけでなく、部品の精度、効率、下流工程での利便性が劇的に向上します。
 
ファイルI/Oのアップデイト
 
Geomagic Design X 2020 ではインタフェースが強化されています。最新のスキャンデバイスとの接続に対応し、CADの最新バージョンとの互換性を実現するためLiveTransferも更新されました。
• Autodesk® Inventor® 2020
• CATIA® V5/V6 2019 (save as)
• PTC® Creo® 6
• Siemens Solid Edge® 2020
• Siemens® NX™ 1872
• SOLIDWORKS® 2020
 
Mesh Separationメッシュの分離
 
新機能により、単一のメッシュオブジェクトを個別の要素に簡単に分離できるようになったため、3Dプリント用データやアセンブリデータを処理しやすくなりました。
 
 

Extracting BoundaryExtracting Boundary (境界の抽出)
 
境界コマンドで抽出された曲線を「境界曲線」として明示的に指定できるようになったため、サーフェス品質が向上しました。
 
 

サーフェシングパフォーマンスの強化
 

最新リリースでは、サーフェースフィットの速度が大幅に改善されました。
• 自動サーフェースが36%高速化
• サーフェースパッチのフィットが28%高速化

 

Geomagic Design X エディション別機能比較

機能 Design X Essentials Design X
ニュートラルファイル形式のインポート
メッシュまたは点群から断面ポリラインまたはシルエットポリラインを抽出
抽出されたポリラインに基づいてスケッチエンティティを作成
3Dスケッチエンティティの作成
メッシュ処理ツール
参照ジオメトリの作成
ソリッドボディの作成
サーフェスボディの作成
基本モデリング機能
手動領域作成ツール
メッシュまたは点群を他のメッシュまたは点群に位置合わせ
複数の方法を使用してメッシュをインタラクティブに位置合わせ
エンティティ間の測定
ボディ、カーブ、スケッチ、またはメッシュを基本エンティティと比較するためのリアルタイムの偏差分析
基本的な選択ツール
メッシュ上に自動的にカーブネットワークを作成し、サーフェスパッチに適合
ネイティブCADインポーター/エクスポーター
メッシュと点群のセクションからスケッチエンティティを自動的に作成
メッシュと点群のセクションから独立した2Dスケッチを作成
より多くのタイプの2Dおよび3Dスケッチエンティティを作成
メッシュ上の3Dスケッチ
複数の3Dスキャン生データからメッシュモデルを作成するためのウィザード
高度なメッシュ処理ツール
必要とされる座標セットにメッシュを位置合わせするウィザード
自動位置合わせ方法
デザインとフィーチャーツリーを標準のCADソフトウェア製品に転送
パラメータを使用して一連のコマンドを計画して実行
手動の介入なしでコンピュータ上で一連のジョブを実行
モデルのプロパティに基づく選択手法
モデリングウィザードを使用してメッシュからフィーチャーを自動的に作成
参照スキャンデータに基づいて、既存設計上のフィーチャーを改良
高度なサーフェスモデリングツール
体/顔 編集ツール
自動サーフェースを使用してメッシュの特定部分のサーフェスを作成
複雑なメッシュから高品質のフリーフォームサーフェスボディを抽出
ポータブル計測機器のサポート
直接プラグインスキャン
スキャンデータから3Dフィーチャーを認識して、フィーチャー領域を自動的に分類
自動領域変更ツール
点群を処理してメッシュに変換
メッシュまたは点群の色とテクスチャを編集および管理
ソリッドおよびサーフェスボディの欠陥を検出
メッシュと点群の偏差を確認

 

弊社ではリバースエンジニアリングサービスおよびソフトウェアご導入サポートの両方にご対応させて頂いております。ご興味ありましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
 

[ カタログ ダウンロード ]

Geomagic Design X カタログ – 日本語

Geomagic Design X Versions Features Comparison – English

 

コンタクトフォーム:


 

お問い合わせ:

清野 浩 (携帯: 083 064 2112)

Venus Pokasap (携帯: 087 087 2561)

Wanida Petcharat (携帯: 083 064 6976)

 


 

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