[CASTING SIMULATION] タイでの鋳造CAEソフトウェアによる
シミュレーション解析
鋳造CAEソフトウェアを自社で所有もしくは
サブスクリプションすべきか?
もしグローバル鋳造業の海外拠点にお勤めでしたら、鋳造シミュレーションの仕事は本社の当該部署にご依頼されているケースも多いことと思います。その理由としては会社の方針、CAEスキルの不足もしくは現地で方案設計に責任を持てないためなどさまざまです。しかしながら自身で鋳造シミュレーションに挑戦することで得られる点もあります。私共は以下のメリットがあると考えています。
- 鋳造シミュレーション必要時の速い対応が可能で、本社との解析スケジュールの督促などの時間を節約する。
- OEMやTier1サプライヤであるお客様に金型方案を自社による鋳造シミュレーションで直接検証していることで信頼を頂く。またソフトウェアシミュレーション結果を直接お客様に確認頂くことで、より説得性を持つことができる。
- 鋳造トライの経験のノウハウをソフトウェアデータで蓄積する。本社からCAEリソース無駄使いと言われることもないため、シミュレーションでのトライは何回も可能。また実際のトライアル回数削減の効果も期待できる。
- 社内で教育用のツールとして
- 新しい追加スキルとして。LinkedInアカウントをお持ちであれば自身のプロファイル内のスキル項目に自信をもって追加できるレベルを達成目標とする。
鋳造シミュレーションに必要なデータは?
三次元CADとは異なり、それほどコマンドを覚える必要はありません。CAEは難しそうに見えますがソフトウェアの操作面では非常にシンプルです。実際弊社による基本操作トレーニングコースは1日だけです。シミュレーション前の主な準備データは次の通りです。それらを適切にインポートや入力するだけです。
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- ランナーやオーバーフロー、押し湯等の方案付きのソリッド三次元STLフォーマットデータ(.stl)。もしお持ちの三次元CADがSTL出力を持っていない場合にはデータ変換用にフリーのソフトウェアを使用することも方法の1つです。
FreeCAD
https://www.freecadweb.org/
もしランナー等の方案の3Dモデルがない場合は鋳造後の現物を3Dスキャンし、サーフェスモデルをソリッドモデルに変換、シミュレーションに適切な座標系を付ける方法もあります。
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- 鋳物と鋳型の材質
ほとんどの材質はCAEソフトウェアのデータベースに登録されていますので材質の詳細な材料物性値を気にする必要ありません。
- 鋳物と鋳型の材質
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- 鋳物と鋳型の初期温度
この条件パラメータは鋳造シミュレーションに必須です。
- 鋳物と鋳型の初期温度
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- 鋳込み速度もしくは鋳込み時間
もしダイカストでしたら高速および低速のプランジャーチップ速度が必要です。もし鋳込み速度が一定なら鋳込み時間を使用することも可能です。
- 鋳込み速度もしくは鋳込み時間
もし鋳造工場に勤務していらっしゃるなら、実際に鋳造機の設定を見に行けばパラメータを確認できます。実際のシミュレーションでは他にもさらに細かな設定がありますが基本的には上記の条件でシンプルな解析を実行するには充分です。
私共はさまざまなトレーニングをご提供させて頂いておりますがソフトウェア操作の習得にはトレーニング用動画が最も良いツールと考えていますので、今後もトレーニング動画を追加していきます。
動画例:ADSTEFANインスタレーション
鋳造CAEソフトウェア “ADSTEFAN”
私共は以下の理由によりこれから解析を初める方にはADSTEFANは最適な鋳造シミュレーションソフトウェアと考えています。
- ユーザーフレンドリーな操作性で短い習得期間
- 4言語(英語、日本語、タイ語および簡体中国語)の切り替えが可能なため、1つのワークステーションで複数ユーザの設定データや経験の共有
- シミュレーション前の準備時間を減らす有限差分法(FDM)の自動メッシュ生成
- 高度な計算アルゴリズムによる高速ソルバー。解析結果を見てから条件設定の変更が生じてももう一度計算をやり直しできる時間がある
- ダイカスト、重力鋳造、低圧鋳造、傾斜鋳造、精密鋳造、遠心鋳造や連続鋳造まで幅広い鋳造法のサポート
- 他の主要なソフトウェアと比較してリーズナブルな基本導入ライセンス価格
私共はお客様が鋳造シミュレーションソフトウェアを最大限に活用し、鋳造の理解をさらに深め、鋳造トライアル回数を低減させる効果をもたらせるようサポートさせて頂きます。