弊社の3Dプリンティングについての記事がサムライファクトリーWebサイトに掲載されました
タイトル:【タイの3Dプリントビジネス】三次元プリンタによる試作造形と完成品に対する取り組み
弊社は、3Dデータを使用したエンジニアリング製品およびサービスをご提供しております。前回までのニュースでは、CTスキャンを含む非接触三次元測定によるデータ取得から三次元形状評価レポートや内部欠陥レポート、そのほか鋳造条件をパラメータ(変動要素)とする鋳造CAEシミュレーション解析のお話をしました。ソフトウェアにより作成されるそれらのレポートとは異なり、弊社サービスの中で物理的な成果物を伴うのが「3Dプリンティングサービス」です。
メーカーや用途に応じて異なる3Dの出力方式と樹脂の性質
Additive Manufacturingとも呼ばれ、積層による造形方法である3Dプリンティングは、実際に導入するかは別としても多くの方々が非常にご興味を持たれています。簡単にご説明すると、日常のオフィスにあるプリンタのインクやカートリッジに相当するのが3Dプリンタでは樹脂となります。その樹脂にも熱可塑性樹脂(温度が上がると溶ける樹脂)や紫外線硬化性樹脂(紫外線により短時間で硬化する樹脂)があり、またそれぞれに合った方式の3Dプリンタ装置があります。その機構は、プリントヘッドに材料を押し出す方式やマルチジェット方式、焼結する方式、材料の中で特定部分を固める結合(バインダ)などメーカーによりさまざまで、さらに強度、材質、色のバリエーション、精度や後工程の簡易性などにより仕上がりも異なります
タイにおけるお客様のニーズに合わせた3Dビジネスの可能性
弊社のタイでの3Dプリンティングビジネスは、装置販売と個別注文による3Dプリントサービスの双方を準備しています。サービスの流れとしては、お客様から3Dデータをお預かりした後、ソフトウェアにより必要となる樹脂やサポート材の量を計算してお見積りをご提出します。内容を確認されましたら3Dデータどおりに造形します。
3Dプリントの需要としては、研究開発部門での試作が思い浮かぶことと思いますが、弊社のお客様は工場が多いため、例えば金型製作を待つ間に3Dプリント品により梱包や冶具等の量産前準備の前倒しをするなど、それ以外の用途でも使われています。また3Dプリント材料にはワックスも選択可能ですので、精密鋳造においてはワックス鋳造マスターとしてそのまま試作用鋳造に使用することで、時間短縮が可能です。
デリケートな3D造形品に対する当社の取り扱い
造形品の精度についてはよくご質問をお受けします。精度のご要望が高い場合には紫外線硬化性樹脂を使用して16μのレイヤーで積層することが可能です。ただし屋外など日の当たる場所に長時間置いておくと変形を生じるケースがあります。カタログに記載されている精度はあくまでも3Dプリント製作直後の精度であり、保管には注意が必要です。先述のとおり材料にはワックスも使用されるため、弊社が3Dプリント造形品を配達する際は、温度管理に十分な注意を払ってエアコンが効いている車内に保管します。さらに途中でドライバーが車内に残したまま昼食などに行かないよう、なるべく午前中に配送を行なうなど、3Dビジネスのプロフェッショナルとしてきめ細やかな取り扱いをするよう心掛けています。
紫外線硬化性樹脂により微小形状も表現された3Dプリント
■タイにおける3Dプリントのお問合せは弊社へ
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